みなさんは月の満ち欠けの学習はどのように行っていますか?
月の観察は夜しかできないと思っている方もいるかもしれませんが,昼間でもしっかりと観察することができますので,継続的な観察を行えば月の満ち欠けの変化を生徒たちにもきちんと認識させることが可能です.
朝方に見えていた月(下弦の月)
しかし,なかなか生徒を外に連れ出しにくいとか,継続的な観察をさせる時間がないことから,他にうまく月の満ち欠けの学習ができる教材がないかと思っている方もいることでしょう.本日紹介するのは,そんな先生も容易に利用できるアプリです.
本来はできるだけ本物の自然を見せることが理科では重要ですが,すべての生徒がタブレットPCを持つ時代になってきましたので,このような観察も場合によっては必要でしょう.
ある会議で私は上越AR研究会という組織があることを初めて知りました.この組織は拡張現実(AR)の有効な教育利用について開発・実践・効果検証を行っています.そこで開発されたアプリが今日紹介する「月の満ち欠けAR+」です.
ARを使ってどのように観察を行うのか?と思っている方も多いことでしょう.上越AR研究会は信頼できる組織ですので,スマホにこのアプリをダウンロードし,まずはご自分で使ってみることをお勧めします.
まずスマホの検索エンジンに「上越 AR」と打ち込みます.そうすると下のようなメニューが出てきます.
この中で一番上のAR×教育をタップしてみましょう.すると次のような画面が表示されます.
この月の満ち欠けAR+をタップするとダウンロード画面が登場しますので,それに従って操作すればスマホにダウンロードされます.
ダウンロードされたアプリを開いてみます.
アプリをタップすると次のようなトップページが表れます.
月の満ち欠けAR+のトップページ
私の机の上に実験装置の土台が見える
そしてこの画面の左下にある「面」や「実」の文字をタップすると,台紙の上に立体的な地球と月が表れます.
机の上に表れた台紙,地球(青),月(太陽の向きが黄色)
右側の「全」や「A」,「B」,「C」はどの月を表示するのかを示すボタンで,「A」を押すと下の写真のようにAの月と地球だけが残ります.
Aの月と地球(地球の赤い丸が観測地点)
ここからがARらしさが表れてくるところですが,スマホを移動させると,その方向から月が見えるという仕組みになっています.ここでは地球にある赤い点越しにAの月を見たいので,地球の赤い点の位置にスマホを移動させます.そうするとその方向から月の輝いている部分が見えるようになっているのです.
もう少しわかりやすいように,このアプリを使って月を観察する様子を動画に撮ってみましたので,興味がある方はご覧になってください.
なお,この上越AR研究会は「金星の満ち欠けAR+」も開発しています.月の満ち欠けAR+同様に使えますので,興味のある方はそちらもダウンロードしてはいかがでしょうか.
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