自作顕微鏡カメラ(1号機)の作り方

 

理科で生徒に顕微鏡観察をさせているときに,生徒がどの部分を観察しているのかがわからなくて困った経験はないでしょうか.生徒が「先生!発見しました」と言っても,先生がそれが正解かどうかわかりませんし,目的の物が発見できずに困っている生徒に対して,「あそこにあるよ!」と助言してあげることすらできないのです.

それを一気に解決させることができるのが,顕微鏡カメラです.ただし,市販の顕微鏡カメラ1台の価格が数万円することを考えれば,生徒一人一人に顕微鏡カメラを利用させることは難しいでしょう.

そこで安価に顕微鏡カメラが自作できないかと思っていろいろと試してみた結果,1台5000円弱で自作できることがわかりました.うまく写せば次の写真のような画像が得られます.


自作顕微鏡カメラで撮影した花粉化石(10×40倍)

ここではこの自作顕微鏡カメラの作り方を以下で説明します.
まず必要な物は,webカメラ,インナー,軟ビカウスの3点です.
webカメラはいろいろと試しましたが,この写真のもの(サンワサプライFULL HD Webカメラ CMS-V37BK)が最も扱いやすかったです.2021年5月12日現在でAmazonで4000円でした.
次にインナーと軟ビカウスですが,これはDIYショップに売っているのを使いました.


軟ビカウスは31.2Φ×30Φで298円,インナーは2インチ×38で318円でいずれも水回りの部品売り場にありました.

次に作り方ですが,下の図のようにまずインナーの筒の部分をのこぎり等で切断します.


次に,切り取ったインナーの筒の部分をwebカメラに差し込みます.この際にはwebカメラの先端部の銀色の部分がほとんど隠れてしまうくらいに強く押し込んでください.
そして,そこに軟ビカウスをしっかりと差し込めばほぼ出来上がりです.


次に軟ビカウスとインナーをセロテープなどで固定します.そしてそのままの状態でwebカメラのUSB端子をPCに接続してください.しばらくするとwebカメラが使えるようになりますので,PCのカメラ機能を立ち上げ,下の2枚目の写真の位置をクリックしてカメラを切り替えると,写真のような画像が得られます.ここまでくれば最後はカメラのピント調節です.USB端子を差し込んだままwebカメラを遠くの景色に向け,3枚目の写真のようにwebカメラに取り付けた部分を回転させると,あるところでPC画面内の景色の画像にピントがあいます.そしてそれ以上回転しないように,5枚目の写真のようにテープで固定してください.これで完成です.


ここまでできれば,最後はこのカメラを顕微鏡の接眼レンズに装着すればいいだけです.その際,結構強く押し込む必要があります.少し傾く場合もありますが,手で微調整すればうまく写るはずです.PCの画像を見ながら微調整してみてください.ただし,この自作顕微鏡カメラは,顕微鏡の接眼レンズの口径が28㎜のものに限ります.




興味のある人はぜひ作成してみてください.また,質問等があれば遠慮なくどうぞ.
















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